普通の感性

どれほど分かり合える同志でも

孤独な夜はやってくるんだよ

Oh Darlin このわだかまり

きっと消せはしないだろう

 

みんな大好きMr.children名もなき詩の一節ですね。

 

中学生の頃の担任の先生はちょっと変わった人だったから、卒業アルバムの空白の箇所に、クラス全員が全員に対して一言書いて回させた。

 

そのアルバムで、少し仲の良かった友達が、僕に書いたコメントが「誰も真似もすんな 君は君でいい 生きるためのレシピなんてない by 桜井和寿」だった。(ミスチルの終わりなき旅の一節)

 

中学生から既にひねくれていた僕には、ミスチルは一般人が聞くものと映った。なにせ、その当時の僕のカリスマはラルクアンシエル。邦楽には飽き始めハードロックを聞き出していたくらいだから、ザ・J-POPのミスチルに心を動かされることなんてなかった。

 

しかし、時の流れとは不思議なもので。今だってミスチル大好き!とはいかないものの、心に響く歌はとにかく多い。自分の感性が普通に近づいているのかなぁ、と嬉しいような悲しいような複雑な感情を持っています。でも、それはいいとか悪いとかじゃなくて、そう感じるんだから仕方のないことなんですよね。

 

ところで、なぜか僕にはミスチルが現在のカリスマ・村上春樹氏と被って見えることがしばしばあります。どこが被っているかというと、正義と悪のバランスの取り方が似ていて、その小さな正義が勝つことを祈っているところ。

 

ミスチルの歌や春樹の書く小説は、暗い世界の中で少し輝く星をさらに明るくしてくれる、そんなところが似ていると思うのです。

 

それに感動を覚えるところが普通の感性なのかな、と思った木曜日。